昨年の合宿は現地集合でしたが、今回は四ツ谷駅に集合しました。目的としては、集団行動を行ってコミュニケ―ションを増やすこと、また電車で移動する際に小学生のケアをすることで人に対する思いやりの心を育むことでした。
初日の練習
戦術的な練習とコンディション調整に重点を置いた内容にしました。理由としては、移動による若干の疲労と二日目には1day大会に参加するためです。Tリーグの試合を振り返るとあと一歩のところで勝利を逃しており、課題は『ビルドアップの精度』と『ポゼッション率の向上』と『フィニッシュの精度』が有ります。そして、ジュニアユースの選手全体で急務な課題が『1stタッチの精度』です。ボールが自分の支配下になることが少なく、そのために相手にプレッシャーを受けやすくなったり奪われてしまったり良いパスが配給出来ないなどの現象が多く見られました。先ずは、ボールを扱う感覚を研ぎ澄まして常に良い状態で個々がボールを持てることを意識して欲しいので、ボールコントロールを向上するトレーニングとパス&コントロールを向上する比重を多くし、有酸素系トレーニングは最後のミニゲームのみにしました。
二日目
は、『第1回 あきる野NEW YEAR CUP』に参加しました。今大会は、バリオーレ日の出さんの協力のもとIPDが主催しました。参加チームは「バリオーレ日の出」「オーレ国立」「南葛SC」「IPD」の4チーム。午前は順位決定のリーグ戦、午後はトーナメント戦となり一日中試合を行う日程になりました。リーグ戦初戦はバリオーレ日の出、相手に押し込まれるも数少ないチャンスをものにして勝利しました。次は南葛SCと対戦、今大会では一番実力があるチームで劣勢が予想されましたが、守備組織をコンパクトにすることで相手の特徴を出させないように出来たのでスコアレスドローに持ち込めました。リーグ戦最後はオーレ国立と対戦、布陣を大幅に変えても点を奪え、首位通過目前でしたが不用意なミスから点を奪われ引分になり2位となりました。トーナメント戦準決勝はバリオーレ日の出と対戦し、相手の勝利に対する気持ちと個の能力で差が生まれ敗戦となりました。3位決定戦では、気持ちを切り替えることが出来ず連続失点を許し連敗となり、最終順位は4位になりました。しかし、大会を通して「守備組織の統一」「少ないチャンスを決めきる」の2点は、今後の公式戦において必ず有効になるので、大変良い経験になりました。
二日目の夜
チームミーティングでは大会の試合を動画で振り返りました。各個人またはチーム全体が主観と客観でギャップを感じることを目的としましたが、試合の動画を観ることが一番分かりやすく、また選手間でディスカッションも増えるので、やはりこのような時間が作れる合宿というのは非常に有益であると改めて感じました。何故崩されてしまうのか、また何故ボールを奪われてしまうのか。個々のテクニック、ポジショニングのミス、この2点が大きく影響を与えていることは明確になり、選手たちは真摯に受け取りました。
三日目
試合を振り返ると共に疲労が溜まっていたので午前はキックの改善、午後はシュート練習とゲームを行いました。
四ツ谷駅で解散した際は、一同良い表情だったので充実した三日間を過ごせたと感じました。
この良い状態で次の公式戦を迎え、Tリーグで必ず勝利を得たいと思います。