本日、第1回J:COMカップが開幕し、クラブアトレチコ新宿I.P.D.小学3年生から6年生が参加しました。
ケーブルテレビ事業などを手がけるJ:COMさんのご支援のもと、新宿区サッカー協会が主催する初めての大会です。
立派なトロフィーもあり、開会式で胸躍らせた選手もいたのではないでしょうか。
何よりも
まずコーチとしては、4〜6年生がここまで集まってくれたことが嬉しかったです。
やはり、人数は多い方が盛り上がります。これから夏にかけて、合宿などもありますが、旅行や宿泊行事で、会える機会が少なくなるかと思いますので、日頃の練習でもこれくらい集まってくれるといいなと思いました。
アップ
いつも通りのウォーミングアップを済ませ、初戦はスフィーダ。
小学生の時点では、体格や足の速さが勝負を左右する条件になりやすいことは間違いありません。
が、最初から諦めることと、それでも何かできることはないか考えることとは、大いに違うでしょう。
本戦では、セットプレーからの得点がいくつかありましたね。
いくら体が大きいからとはいえ、赤ん坊vs力士というほどではありません。
例えば、2人以上でがっちりマークするといったプレーをプロサッカーでも見たことはないでしょうか。
正しそうな答えをコーチが指示をするのは簡単なことですが、経験からいって、行き当たりばったりで受けた指示を自分の血肉とするのは難しいことです。自分の頭を一生懸命にひねって出した答えこそが、大切です。
もちろん、そんな答えはすでに誰かが言ったことなのかもしれませんが、それは構わないのです。
自分だけの答えというのは、大人でも容易に出せるものではないですからね。
ただ、サッカーの場合は同時に身体も動かし続けなくてはいけません。ボールも動き続けます。
そういった中で考え続けることは簡単ではありませんが、だからこそコーチたちの声に耳を傾けてほしいのです。
もちろん、「がんばれ!」「粘り強く!」といった声かけばかりしてしまうことはあります。
コーチとしてはそこは反省すべき点です。ただ、「右は狭いぞ」「縦に蹴ってばっかだぞ」といったことも実はかなり言っています。
そういった声に応えられているでしょうか。
学びのきっかけ
千葉雅也という哲学者が最近出した『勉強の哲学』という本に「教師は有限化装置だ」という考えが記されており、良い考えだと思ったので紹介します。
先生(あるいはコーチ)が言うことは大事なエッセンスだけで、実は学ぶべきことはそれ以上にたくさんあるのです。しかし、それはとにかく自分で学ばなければなりません。サッカーでいえば、学校の図書館にもサッカー関連の本がありますね。
コーチは小学生の時、インフロントキックが蹴りたくて、もちろん練習もしたのですが、図書館の本でも、蹴り方を学びました。
今では、インターネット動画やプロサッカーの試合など、いくらでもサッカーについて学ぶ機会があります。こういうものも使いながら、一生懸命自主練を積んでください。
その上で、間違いや無駄な部分も身に付くかもしれませんが、そういうときはコーチのアドバイスを参考にしてください。
そしたら、ますます技術やプレーが洗練されていくと思います。勉強についても同じことで、塾に行けば勉強ができるようになると信じすぎない方がいいでしょう。
受験には必ずしもいらない知識や誤った解法を正してくれる場所として、利用する方が効率的です。だから(宿題や予習だけでなく)自習することが、サッカーと同じく必要なのです。
大会は残念でしたが、みんなとなら良いサッカーができると信じています。
サポーターの皆様
サポーターの皆さん、暑い中ご声援ありがとうございました。お気持ち感謝いたします。選手たちにも、思いを語ってくださればと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。